ここ1〜2か月、クレーンゲームにかなりハマっている。

ゲーセンを見かけると入る。

外出したついでに寄る。

たまに、クレーンゲームをやるためだけに外へ出る。

そして一度「あと少しで取れそう」に入ると、やめられない。

自分でも、これはちょっと依存っぽいなと思っている。

もちろん、何か診断を受けたわけではない。

ただ、

「もうやめよう」

と思った数秒後に、またお金を入れている。

そんな自分を見ていると、少なくとも「ただ最近ハマってます」で済ませるには、ちょっと怪しい。

最初は、ちいかわを見つけただけだった

きっかけはかなり普通だった。

なんとなくゲーセンに入ったら、ちいかわのグッズがあった。

ちいかわは普通に好きだけど、ものすごいファンというわけでもない。

最初に何を取ったのかも、もうあまり覚えていない。

たぶん何かが取れて、

「わーい!」

とは思った気がする。

それくらいだった。

なのに今では、ゲーセンが目的地になることがある。

周りから「また?」と言われても、

「まただよ」

くらいにしか思わない。

景品より、「取れた瞬間」が好きなのかもしれない

クレーンゲームの何がそんなに楽しいのか考えると、たぶん景品そのものだけではない。

クレーンが景品を持ち上げる。

落ちる場所が見える。

「あ、これ取れた」

とわかる。

あの瞬間がめちゃくちゃ気持ちいい。

300円くらいで取れた時は、素直に

「やったー!」

となる。

でも3000円くらい使ってようやく取れた時は、もうそんなに嬉しくない。

「やっと取れたか……」

に近い。

そして家には、その「やっと取ったもの」が増えていく。

ぬいぐるみは飾ってある。

でも正直、ちょっと邪魔でもある。

実用品として使っているものもあるけど、棚にしまいっぱなしの景品も多い。

それなのにゲーセンでは、

「これ、別にいらないけどちょっとやってみたい」

と思う台がある。

欲しいものを買いに行っているというより、

「取れた」

をやりに行っているのかもしれない。

1000円でやめるはずだった

一応、自分なりのルールはあった。

ゲームセンターの景品は1000円以内くらいのものが多い、と聞いたことがあったので、

「1000円で取れなかったら、もう損だからやめよう」

と思っていた。

かなりまともな判断だと思う。

問題は、1000円を使ったあとだった。

「ここまで動かしたし」
「次で取れそう」

「あともうちょっと」

になる。

そして最後は、

「あとこれだけ……!」

になる。

この「あとこれだけ」が終わらない。

途中で、

「もうやめよう」

とはちゃんと思う。

でも、気がつくとまたお金を入れている。

あと一回。
あと一回。

あと一回。

別に誰かに強制されているわけでもないのに、自分で決めたやめ時を自分で延長し続ける。

取れなくても続ける。取れても続ける。

さらに厄介なのが、取れなかった時だけ続けるわけではないことだ。

取れない日は、

「まだ取った時の気持ちよさを味わってない」

と思って次の台へ行く。

違うゲーセンに移動することもある。

逆に、いい感じに何個か取れた日は、

「今日調子いいな」

と思って続ける。

そして帰りに、

「あそこでやめとけばよかったな」

となる。

つまり、

取れなかったら続ける。
取れたら続ける。

どっちでも続ける。

なかなか逃げ道がない。

Switchを狙って、2万5000円使った

一番怖かったのは、Switchなどの高額景品が当たるタイプのクレーンゲームだった。

その日、私は2万5000円くらい使った。

途中でお金がなくなった。

そこで帰ればいい。

でも、近くにATMがあった。

私はお金を下ろした。

その時、

「あー、やばいな自分……」

と思った。

ちゃんとやばいとは思っている。

思いながら下ろしている。

そしてゲーセンに戻った。

もちろん、Switchは当たらなかった。

帰りは最悪の気分だった。

2万5000円なくなった。

Switchもない。

やめられなかった自分にも腹が立つ。

そして、

「このお金でSwitch買えばよかったやん」

と思った。

本当にそうなので、何も言い返せない。

それでも、数日後にはまた行った

さすがにSwitchの一件以来、高額景品のクレーンゲームは少し避けるようになった。

普通のぬいぐるみや雑貨なら、まだ「取れる」というゴールがある。

だから、高額景品のものよりは健全な気がする。

ただし。

Switchで2万5000円使って、最悪の気分で帰った数日後。

私はまたクレーンゲームをしていた。

反省はしている。

「ちょっと控えよう」とも思っている。

でも、その反省は数日すると薄くなる。

そしてたぶん、その日も普通に沼った。

ストレス発散に行って、さらにイライラして帰る

ゲーセンに行きたくなる理由はいろいろある。

暇だから。
外出したついで。

ストレスが溜まっているから。

なんとなく刺激が欲しいから。

そもそもゲーセンに入った瞬間のワクワク感も好きだ。

景品が並んでいる。
音が鳴っている。

光っている。

「今日は何か取れるかもしれない」と思う。

クレーンゲームをしている間は、

「取れるか、取れないか」

だけに集中している感じもある。

頭の中がちょっと空っぽになる。

だから気分転換にもなる。

……はずなのだけど。

取れない。
お金だけ減る。

またやる。

取れない。

さらにイライラする。

ストレス発散のために入ったのに、入る前より機嫌が悪くなって帰ることもある。

それでも、また行きたくなる。

あとから金額を見て、自分でドン引きする

基本的に電子マネーで遊んでいる。

これも、たぶんよくない。

現金なら、財布から100円玉が減っていく。

なくなれば一度止まる。

でも電子マネーだと、スマホをかざせば次が始まる。

その場では、総額をあまり意識していない。

そしてあとから利用履歴を見る。

「うわー」

となる。

この1〜2か月で、たぶん6〜7万円くらい使った。

正確にはわからない。

それも少し怖い。

生活費を削っているわけではない。

でも、引き落とし額を見るのは怖い。

控えようとは思う。

ただ、

「まあ、また行っちゃうんだろうな」

とも思っている。

楽しい5、怖い5

クレーンゲームをやめたいかと言われると、別にやめたいわけではない。

普通に楽しい。

趣味がひとつ増えた感じもする。

外に出るきっかけにもなっている。

でも、お金はかなり消える。

取れなければ機嫌が悪くなる。

取れても、そのまま続けてしまう。

「やめよう」と思っても、またお金を入れる。

ATMまで行ったこともある。

なので今の感覚は、

楽しい5。 怖い5。

ちょうど半々くらい。

「あと少し」が止まらない人、たぶん私だけじゃない

以前から、自分は何かにハマると止まりにくいほうだという自覚はある。

だから今回も、

「ああ、またこの感じか」

とは思っている。

クレーンゲームは、少なくとも直接体を壊すものではない。

そのぶん、自分の中でも「まあ大丈夫か」と思いやすい。

ただ、パチンコとか本格的なギャンブルは、自分はたぶんやらない方がいい。

クレーンゲームでこれなので。

今後は、できればクレーンゲームのためだけに外へ出るのはやめたい。

どこかへ出かけた時に少しだけやって、

取れても取れなくても、さっと帰る。

1日500円くらいならいいのかもしれない。

まあ500円使ったところで、

「あと100円だけ……」

が始まりそうな自分もいる。

この記事を書いたからといって、明日から突然やめられるとは思っていない。

普通にまたゲーセンに行くと思う。

でも、この1〜2か月で使った6〜7万円を、

「なんでこんなに使ってしまったんだろう」

だけで終わらせるのは、ちょっと悔しい。

せめて、自分がどこで止まれなくなるのかを書いておく。

そして同じように、

「あと少しで取れそう」
「あと一回だけ」

を繰り返してしまう人がこれを読んで、

「わかる。私もこれ」

と思ってくれたら。

使ったお金が戻ってくるわけではないけど。

それで少しくらいは、元を取ったことにしたい。