筋トレを始める。

最初の数日は、わりと楽しい。

今日は胸。次は脚。プロテインも買った。なんとなく鏡を見る回数も増える。

でも、しばらくすると少しずつ面倒になってくる。

仕事で疲れている。今日は時間がない。昨日もできなかった。

そして気づいたら、やらなくなっている。

筋トレを続けたいと思っているのに、なぜか続かない。

そんなときは、もう一度気合いを入れ直すより、「続けるための仕組み」を少し変えてみたほうがいいのかもしれない。

まず、続けるハードルを下げる

筋トレを始めると、「週4回やろう」「毎回1時間やろう」「ちゃんと全種目やろう」と決めたくなる。

でも、毎回それをクリアしないと「やったことにならない」とすると、かなり大変だ。

忙しい日に1時間は無理でも、スクワットを10回だけならできるかもしれない。

ジムへ行く元気はなくても、家で腕立てを1セットだけならできるかもしれない。

理想の筋トレを毎回することより、筋トレとの接点を消さない。

「今日は少しだけ」を、ちゃんと1回として扱っていい。

やる時間より、やるきっかけを決めておく

「時間ができたら筋トレしよう」は、意外と難しい。

時間ができると、動画を見たり、ゲームをしたり、そのままソファで横になったりする。

なので、朝起きたら。仕事が終わったら。お風呂に入る前に。

そんなふうに、いつやるかより「何のあとにやるか」を決めておく。

筋トレを一日の予定として毎回考える必要がなくなるだけでも、始めるまでの面倒さは少し減る。

できなかった日より、やった日を見る

記録するのもけっこういい。

ただし、「昨日できなかった」「今週まだ2回しかやっていない」と、自分をチェックするためだけの記録にすると、だんだん開きたくなくなる。

それより、月曜にやった。水曜にもやった。今日は5分だけやった。

そんなふうに、積み上がったものを見るために記録する。

5分でも、1種目でも、やったものは消えない。

筋トレの記録は、自分を監視するためのものじゃなくてもいい。

そして、成果を待ちすぎない

筋トレのちょっと厄介なところは、頑張った日と、成果が見える日の距離が遠いこと。

今日スクワットをしたからといって、明日の朝、突然脚が大きくなっているわけではない。

鏡を見てもよくわからない。数字もすぐには大きく変わらない。

でも疲労は今日やってくる。

よく考えると、今日払うものは今日払うのに、ごほうびはずっと先にある。

身体を変えたい。健康のために続けたい。扱える重量を伸ばしたい。そんな長い目標はもちろん大事だ。

でも、それだけを楽しみに何か月も続けるのは大変な日もある。

だったら、今日筋トレをしたら、今日ちょっと嬉しいことが起きてもいい。

筋肉とは別に、育つものを作ってみる

そこで私は、筋トレを記録すると、相棒が少しずつ育っていくものを作った。

「そだてマッチョ」というWebアプリ。

トレーニングを記録すると、相棒の猫「ニャっちょ」が育っていく。

身体の変化はまだ分からなくても、今日は記録が増えた。ニャっちょが少し育った。という小さな変化なら、その日に見える。

もちろん、猫を育てたから筋肉が増えるわけではない。筋トレのメニューを代わりにこなしてくれるわけでもない。

ただ、「身体が変わるまで頑張る」だけだった筋トレに、「今日やったら、今日ちょっと進む」を一つ足すことはできる。

そだてマッチョを作った背景や、筋トレを記録するようになった理由は、別の制作背景記事にも残しています。

続ける理由は、一つじゃなくてもいい

筋トレは、身体を変えるためにやるもの。たぶん、それは間違っていない。

でも、記録するのが楽しい。数字が増えるのが嬉しい。ジムへ行ったあとのご飯が好き。お気に入りのウェアを着たい。ニャっちょを育てたい。

そんな理由が混ざっていてもいいと思う。

長い目標だけでは続かない日を、小さな楽しみがつないでくれることもある。

筋トレが続かないとき、「もっと頑張らなきゃ」だけじゃなくて、「今日やったら、今日なにが嬉しいだろう」を考えてみる。

続ける仕組みは、案外そこから作れるのかもしれない。